京都の夏を彩る!

祇園祭

宵山と石見神楽を楽しもう!

京都の夏を彩る!

祇園祭

宵山と石見神楽を楽しもう!

夏の京都を歩いていると、どこからともなく聞こえてくる「コンチキチン」という祇園囃子の音色。
京都の夏の風物詩として親しまれている祇園祭は、日本三大祭のひとつにも数えられる八坂神社のお祭りです。
 
華やかな山鉾巡行はもちろん、提灯の明かりに包まれる宵山や、八坂神社で奉納される石見神楽など、見どころは盛りだくさん。
 
今回は、祇園祭の歴史から知っていると楽しい豆知識までご紹介します。

○日本三大祭のひとつ 祇園祭

京都の祇園祭は、大阪の天神祭や東京の神田祭と並ぶ、規模が大きく、歴史の古い祭りです!
 
祇園祭の始まりは、今から1100年以上前の貞観11年(869年)。
当時、京の都をはじめ日本各地で流行していた疫病を鎮めるため、当時の国の数にちなんだ66本の矛を立て、災厄が取り除かれるよう祈ったことが始まりとされています。
 
祇園祭というと、7月17日と24日の山鉾巡行を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は7月1日から31日まで、1か月にわたって行われるお祭り!
期間中は八坂神社や各山鉾町で、さまざまな神事や行事が続きます。
 
豪華でにぎやかな印象の奥にあるのは、災いを祓い、人々の無事を願う祈り。
少しだけ背景を知ってから訪れると、目の前の景色もまた違って見えるかもしれません。

○提灯が灯る宵山と、迫力の山鉾巡行

山鉾巡行の前に行われるのが「宵山」です。
前祭(さきまつり)は7月14日から16日、後祭(あとまつり)は21日から23日。
 
日が暮れると山鉾の提灯に明かりが灯り、祇園囃子が響く町は、どこか幻想的な雰囲気に包まれます。
山鉾を間近で眺めたり、町家に飾られた屏風や美術品を楽しんだりしながら、ゆっくり歩くのも宵山ならではの過ごし方です。
 
そして、前祭は17日、後祭は24日に山鉾巡行が行われます。
豪華な装飾をまとった山鉾が、祇園囃子を奏でながら都大路を進む姿は迫力満点です!
 
なかでも注目したいのが、交差点で山鉾の向きを変える「辻回し」!
大きな車輪の下に青竹を敷いて水をかけ、曳き手たちが声と力を合わせて少しずつ方向を変えていきます。
大きな山鉾がぐっと動く瞬間には、沿道から歓声が上がります!

○八坂神社で奉納される石見神楽

前祭の宵山が最高潮を迎える7月16日には、例年、八坂神社の能舞台で「石見神楽(いわみかぐら)」が奉納されます。
 
石見神楽は、島根県西部の石見地方に伝わる伝統芸能です。
大太鼓や小太鼓、手拍子、笛による軽快なお囃子に、スピード感のある舞。
さらに金糸や銀糸を使った豪華な衣裳も見どころで、日本神話をもとにした分かりやすい物語は、初めて観る方でも楽しめます!
 
代表的な演目のひとつが、素戔嗚尊(すさのをのみこと)による八岐大蛇(やまたのおろち)退治を描いた「大蛇」です。
素戔嗚尊は八坂神社の御祭神でもあり、酒に酔わせた大蛇を退治し、その尾から天の村雲の剣を得るという神話が、迫力ある舞で表現されます。
 
竹と石州和紙で作られた大蛇の胴体は、長さおよそ17メートル!
舞台いっぱいにとぐろを巻き、激しくうねる姿は、まるで本当に命が宿っているかのようです。
 
八坂神社の御祭神にまつわる物語を、その八坂神社で目の前にする。
場所と神話が重なる石見神楽は、祇園祭のなかでもひと味違う、特別な時間を楽しませてくれます!

○ちまき・鱧・きゅうり 祇園祭の豆知識

祇園祭の時期に授与される「ちまき」は、食べるものではなく、笹の葉で作られた疫病・災難除けのお守りです。
玄関先に飾られているのを見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。
 
また、祇園祭は「鱧祭(はもまつり)」とも呼ばれます。
生命力が強く、海から離れた京都まで生きたまま運びやすかった鱧は、祇園祭の時期に欠かせないごちそうとして親しまれてきました。
 
もうひとつ、「祇園祭の間はきゅうりを食べない」という話もあります。
きゅうりの輪切りが八坂神社の神紋に似ているため、祭事関係者は恐れ多いものとして口にしないといわれているのです。
 
京都の人すべてが守る決まりではありませんが、なんとも京都らしい、興味深い習わしですね!

歴史ある祇園祭には、知れば知るほどたくさんの見どころがあります。
でも、すべてを覚えてから出かけなくても大丈夫!
まずは気になる行事をひとつ選んで、京都の夏ならではの空気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 
琴子さんも浴衣を着て、石見神楽や屋台でお祭りを堪能したようです。
夢と知りせば 3-9 濁りなき世や『祇園祭』」で一緒にお祭りの雰囲気を楽しんでいると、もう来年の夏が待ち遠しくなりますね!
 
こんこん!

名称 八坂神社
主祭神 素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神
創建 伝・斉明天皇2年(656年)
住所 京都市東山区祇園町北側625
アクセス 京阪電車「祇園四条」駅より徒歩約5分
阪急電鉄「京都河原町」駅より徒歩約8分
JR京都駅より市バス100・206番「祇園」下車すぐ
TEL 075-561-6155
URL https://www.yasaka-jinja.or.jp

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