紅葉と文化が息づく秋の山寺!

高山寺

鳥獣戯画と茶のゆかりに出会う、もうひとつの静かな秋の高雄!

紅葉と文化が息づく秋の山寺!

高山寺

鳥獣戯画と茶のゆかりに出会う、もうひとつの静かな秋の高雄!

前回ご紹介した神護寺から歩いていくことができる距離にあるお寺。
 
山の斜面に寄り添うように広がる木々が、ゆっくりと赤や黄に染まっていき、派手さではなく、しっとりした美しさが印象的です。
 
静かに紅葉を眺め、落ち着いた雰囲気の境内を楽しむことができる高山寺をご紹介します!

○高山寺

神護寺からさらに山道を歩いて向かう先にあるのが、世界遺産の高山寺
 
神護寺の別院でしたが、建永元年(1206)、明恵上人が後鳥羽上皇から寺域を拝領し、名前を「高山寺」と改めて再興されました。
 
山の中にひっそりと佇むその姿は、訪れるたびに時の流れが緩やかになるような静けさがあります。

○国宝「鳥獣戯画」

高山寺といえば、やはり国宝「鳥獣戯画」!
教科書やテレビ、グッズでもおなじみの有名な絵巻で、兎や蛙、猿などが擬人化され、生き生きと描かれています。
 
動物が相撲を取ったり、水遊びをしたり、ときに人間より人間らしい姿を見せてくれるユーモラスな世界。
日本の漫画・アニメの“ルーツ”とも呼ばれるほど、長い歴史の中で愛され続けてきた作品です!
 
境内には復元模写なども展示されているので、原画が見られない日でも「鳥獣戯画」の世界に触れられます!

○日本の“お茶”の歴史が始まった場所

高山寺は、日本で最初に茶が栽培された地としても知られています。
 
宋から帰国した栄西禅師が茶の実を持ち帰り、それを明恵上人へ託したのが始まり。
山内で育ったその茶の木は、修行の妨げとなる眠りを覚ます効果があることから、修行僧たちの間へとやがて広まっていったといわれています。
 
境内には「日本最古之茶園」と刻まれた石碑があり、お茶文化に興味がある人にとっても見どころのひとつです。

いかがでしたか?
 
高雄エリアの中でも、心静かに過ごしたい人におすすめの高山寺
鳥獣戯画と日本茶のルーツに触れながら、紅葉の中をゆっくり歩く時間は、日常の喧騒からふっと離れられるひとときです。
 
 
今年の秋は、少し足を延ばして高山寺へ!
山寺ならではの凛とした空気と、美しい紅葉を味わってみませんか?
 
琴子さんは今回もたくさんの新しい景色と知識に出会えたようです。
夢と知りせば 3-18 君よりほかに『高山寺』」でぜひ確認してみてください!
 
こんこん!

名称 高山寺
山号 栂尾山
宗派 真言宗系単立
本尊 釈迦如来
創建年 伝・宝亀5年(744年)
住所 京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
アクセス ・JR京都駅からJRバス高雄・京北線「栂ノ尾」「周山」行で約55分
(途中、四条大宮・二条駅前・円町などを経由)、栂ノ尾下車
・京都市営地下鉄四条駅(四条烏丸)から、市バス8系統で約50分、栂ノ尾下車
(途中、地下鉄太秦天神川駅を経由)
TEL 075-861-4204
拝観時間 8:30~17:00
拝観料 石水院拝観料 1000円
※秋期入山料500円
URL http://kosanji.com

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