どこでもお洒落なカフェやレストランがどんどん増えていますが、皆さんはフランソア喫茶室をご存じでしょうか？

フランソア喫茶室は歴史ある京都の喫茶店で、2003年に喫茶店としては初めて国の登録有形文化財に指定されたお店なのです！

今回はフランソア喫茶室をご紹介しましょう！

○ フランソア喫茶室の歴史

フランソア喫茶室は1934年9月、町家を改装して開業しました。
戦時下で言論を制限されていたこの頃、フランソア喫茶室は誰もが平和や未来、文学、芸術について語り合える「文化と自由のオアシス」のような場所だったそうです。
 
店内はまるでイタリアの豪華客船のよう！
ホールを思わせるイタリアン・バロックを基調とした装飾が施され、ステンドグラスが漆喰の白壁に彩りを添えています。
この設計デザインを手掛けたのは当時の京都大学の留学生ら芸術家仲間だそうです。

2003年、フランソア喫茶室は喫茶店としては初めて国の登録有形文化財に指定されました！
 
開業当初から大切にしてきたものの中に音楽もあります。
一般的な家庭に音楽を聴けるような環境がない中、フランソア喫茶室は電気蓄音機とクラシック音楽のレコードを揃えていました。
 
美しい店内で優雅な音楽に浸ることのでき、当初よりサロン風の贅沢な喫茶店だったのです！

○京都河原町駅からすぐ  

阪急京都河原町駅から徒歩１分ほど、四条木屋町を下っていると、レトロモダンなお店が見えてきます。

来店したのは日曜日の朝10時すぎ。
開店すぐにも関わらず、店内にはすでにお客さんがいました。

○トースト  

注文したのは、「シナモンシュガートースト」と「チーズトースト」。
トーストメニューにはサラダが付いてきます。
 
シナモンシュガートーストはカリッと焼かれたトーストの上に、シナモンとシュガーがたっぷり！
シンプルながらくせになるおいしさです。
 
チーズトーストはとろとろのチーズとカリカリのトーストがまさに絶妙にマッチング！
お好みでタバスコをかけることもできます。

○特製プリン

メニューの「お菓子」の欄にあって惹かれてしまった「特製プリン」！
 
こちらは、京都市京セラ美術館開館１周年記念展「モダン建築の京都」コラボ企画で生まれたプリンだそうです。
好評だったため、引き続きグランドメニューに加わりました。
喫茶店ならではの固めのプリンの上に、レモンの輪切りが大胆に刺さっています！

レモンの酸味とプリンの甘味が混じり合い、とてもおいしかったです！

フランソア喫茶室は夜も比較的遅くまで開いています。
クラシック音楽と洋酒をゆっくり楽しむのも良いかもしれません。
 
 
いかがでしょう！
朝から落ち着いた空間で朝食をいただくと、ちょっぴり贅沢な気分になれますよね。
今時のカフェもいいですが、たまには歴史ある純喫茶でのモーニングを楽しんでみては？
 
 
琴子さんと間崎教授がフランソア喫茶室を訪れたときのお話は「夢と知りせば 3-14 分かれ路は『フランソア喫茶室』」で読むことができます。
ぜひそのときの様子も覗いてみてくださいね！
こんこん！