ちょっと変わった節分祭?
須賀神社の懸想文
節分に梅の木の枝に文をつけて境内を歩くのは、鬼ではなくキューピッド!?
ちょっと変わった節分祭?
須賀神社の懸想文
節分に梅の木の枝に文をつけて境内を歩くのは、鬼ではなくキューピッド!?
2月の行事といえば、何を思い浮かべますか?
バレンタインはもちろんのこと、日本古来の伝統行事といえばそう、節分!
毎年2月3日頃になると、京都にある多くの寺社で節分祭が行われます。
「夢と知りせば 1-27 いづくに鬼は『吉田神社』」でも、琴子さんと間崎教授が吉田神社の火炉祭に行くお話が描かれていますね!
通常、節分祭では「鬼は外、福は内」というかけ声をかけながら、鬼に向かって豆を投げる風景が一般的ですが、節分祭の内容はさまざま。
たとえば源氏物語の舞台である蘆山寺では、「追儺式鬼法楽」という特別な儀式が行われますし、壬生寺ではマメに働くことが大切という教えを説いた「節分」という演目が上演されます。
しかしなんと、須賀神社の節分祭は恋のご利益があるといわれているそう……。
今回は、須賀神社の節分祭についてご紹介したいと思います。
○須賀神社って?
須賀神社は聖護院円頓美町に位置する小さな神社。
平安時代末に美福門院によって建てられた歓喜光院(かんきこういん)の鎮守として創祀され、縁結びや厄除け、交通安全の神として多くの信仰を集めています。
また、創建当時は現在の平安神宮蒼竜楼の東北にある西天皇塚あたりに立ち、「西天王社」と称されており、東天王社(現在の岡崎神社)と一対を成していたそう。
通常は比較的穏やかな場所ですが、節分祭りの2日間は多くの人々で賑わいます。
○節分祭について
節分祭の2日間では、水干・烏帽子を身に着け、白い布で顔を隠した「懸想文(けそうぶみ)売り」と呼ばれる人々が登場します。
この姿は、かつて貴族たちが身分を隠して恋文の代筆業を行っていた姿に由来しているといわれています。
「懸想文」とはいわゆる恋文(ラブレター)のこと。
箪笥にしまっておくと顔やかたちがよくなり、着物が増え、縁結びのご利益が得られると伝えられています。
もちろん、須賀神社でも節分の豆まきが開催されます。
日時は事前にHPでチェックしてから行きましょう。
節分と縁結びはなんとなく結びつきづらいかもしれませんが、京都にはこんな行事もあるんですね。
気になった方はぜひ行ってみてくださいね!
こんこん!
名称 | 須賀神社 |
主祭神 | 素戔嗚尊、櫛稲田比売命 |
創建年 | 康治元年(1142年) |
住所 | 京都市左京区聖護院円頓美町1 |
電話番号 | 075-771-1178 |
アクセス | 市バス「熊野神社」より徒歩5分 |