ゆっくり紅葉を楽しもう!

光明院

東福寺からすぐの美しい庭園で有名な「苔の虹寺」でもみじ狩りをしよう!

ゆっくり紅葉を楽しもう!

光明院

東福寺からすぐの美しい庭園で有名な「苔の虹寺」でもみじ狩りを楽しもう!

皆さんはそろそろもみじ狩りの計画を立て始めていますか?
 
秋は観光シーズンで、京都には国内外からたくさんの観光客が訪れます。
京都には紅葉の名所がたくさんありますが、混雑していてゆっくり紅葉を楽しめないことも……。
近年ではあまりの混雑ぶりに拝観が禁止になったり、写真撮影ができなくなっている場所もあるのだとか。
せっかくもみじを眺めたくても、人の波に流されるだけでは楽しさは半減ですよね。
 
前回の記事で、ゆっくり紅葉を見ることができる金福寺をご紹介しました。
今回も比較的ゆっくりもみじを楽しめるお寺・光明院をご紹介します!

○光明院

光明院東福寺の塔頭寺院。
東福寺といえば京都を代表するとっても有名な紅葉の名所ですよね。
しかし、あまりにも有名すぎて秋には大混雑、近年ではせっかく境内に入っても写真撮影が禁止されていることも……。
 
琴子さんも秋に東福寺を訪れたときにはあまりの人の多さに圧倒され、すぐ近くにのところにあり、落ち着いて紅葉を楽しむことができる光明院に連れて行ってもらいましたね。
そのときのお話は「夢と知りせば 1-18 虹たちわたる『光明院』」で読むことができますよ!


光明院は1391年、第70世住持・金山明昶(きんざんめいしょう)が創建し、摩利支尊天(まりしそんてん)が祀られている寺院。
明治元年の神仏分離令の後に起こった廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の被害にあって一時期廃れたそうですが、明治44年に再興されました。

○苔の虹寺

光明院の魅力は紅葉だけでなく、そのお庭!

波紋のような白砂と深緑の苔が混じり合う庭園は「波心の庭」と呼ばれています。
『雲ハ嶺上ニ生ズルコトナク、月ハ波心ニ落ツルコト有リ』という禅の言葉に由来しており、背後のサツキやツツジの刈り込みは雲紋を表しているんです。
春にはサツキやツツジが美しく咲き誇り、また違った美しさを見せてくれます。
光明院は『苔の虹寺』とも称されているほど、お庭が有名なお寺なんです!
 
こちらのお庭を手がけたのが、昭和の名作庭家・重森三玲(しげもりみれい)。
中央の仏様に見立てた三つの石(三尊石)から放射状に放たれた光の先に石を据えた設計になっています。

○蘿月庵

波心の庭の上にあるのは、茶亭『蘿月庵(らげつあん)』。
蘿月庵は窓、壁、障子を含めて月を象徴していて、東の空に月が昇る姿を楽しむというしかけになっているんです。
 
光明院で祀られている摩利支尊天という神様は、日や月の光を神格化した女神が由来だそうで、猪に乗っている姿の像や絵が多い中、月に乗る姿で描かれることもあります。
ここでも月との密接な関係が感じられます!
 
 
煩悩がなければ、仏心という月は波に映る。
 
どこまでも考えて作り込まれたお庭を、心を鎮めて眺めていたくなりますよね。
お抹茶とお茶菓子をいただくこともできるようなので、ゆっくりするときのお共におすすめです!
あ、もちろん、お抹茶の提供があるかどうかは確認してくださいね!

いかがでしたか?
紅葉の時期が楽しみになってきましたね!
人気の高いところも穴場もそれぞれに良いところがあるので迷ってしまいます。

京都でもみじ狩りをしたいと考えている方は、ゆっくりお庭を鑑賞することができる光明院もぜひ選択肢に入れてみてください!
こんこん!

名称 光明院
宗派 臨済宗東福寺派
建立 明徳2年(1391年)
住所 京都市東山区本町15丁目809
TEL 075-561-7317
拝観時間 通年 午前7時ごろ〜日没ごろ迄 (季節により変動)
拝観料 500円
アクセス 京阪電車「鳥羽街道」駅下車、徒歩約5分
JR/京阪電車「東福寺」駅下車、徒歩約10分 
市バス/京阪バス「東福寺」下車、徒歩約10分

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