京都の冬の風物詩!

法住寺の大根焚き

三十三間堂からすぐのお寺で京都の伝統行事を体験!

京都の冬の風物詩!

法住寺の大根焚き

三十三間堂からすぐのお寺で京都の伝統行事を体験!

紅葉の時期が過ぎ、もう年末年始の支度を始める頃でしょうか?
京都にはお正月行事がたくさんあるので出かける予定も立てなければなりませんよ!

上賀茂神社で行われる白馬総覧神事や下鴨神社の蹴鞠始めなど、日本の歴史を感じられるさまざまな伝統行事があります。
今回は法住寺で行われる大根焚きをご紹介しましょう!

○法住寺

法住寺は、三十三間堂のすぐ近くにあるお寺。
永祚元年(989)に藤原為光公が創立したことに始まります。
寛和元年(985)の6月になくなられた夫人と、同年7月になくなられた息女忯子の菩提をとむらうためでした。

本尊の不動明王は「身代わり不動」と呼ばれ、開運・厄除けのご利益があるといわれています。
赤穂浪士の大石内蔵助は討ち入り前に法住寺を参拝して不動明王に大願成就を祈誓したと伝わり、その縁から四十七士の像が安置されているのだそうです!

法住寺は後白河法皇ゆかりの地としても有名です。
大根焚きの行われるこの日は、普段見ることができない後白河法皇御尊像の特別御開扉もあります!

 
法住寺の大根焚きは1月15日に近い日曜日に行われます。
この日は三十三間堂で通し矢が行われており、周囲も賑わいを見せていました。

○大根焚きとは

大根焚き(だいこだき)とは、京都で冬季に行われる歳時記、年中行事のこと!
寺院などで大根を煮たものを参拝者に振る舞い、仏前に供える行事を指します。

由来や意味合いは寺院により異なっていますが、冬季に大根を煮て振る舞う点が共通しています。

振る舞われる大根料理も寺院によってさまざまなようです!
塩で煮込んだだけのものから、油揚げと共に醤油で煮込んだもの、煮込む前に大根に梵字を入れるものなど……
どれもいただいてみたいものですね!

法住寺では1000円奉納し、大根焚き1椀と護摩木(ごまき)をいただきます。
大根は味がしみていてとてもおいしいです!
護摩木には「お願い、名前、数え年」を書いて奉納してくださいね。

大根焚きは12月に行われる場合が多いですが、1月や2月に行われるものも。
法住寺のほかにも妙満寺、千本釈迦堂、了徳寺などで行われているのでそちらの情報も見てみてくださいね!

いかがでしょう?
たくさんある京都の伝統行事にまたひとつ出会えましたね!
 
琴子さんも「夢と知りせば 3-20 幸い君が『法住寺』」で大根を食べるか、と誘われて間崎教授と大根焚きに出かけたようです。
 
好きなものと伝統行事が結びつくと何だか楽しい気分になりますね!
皆さんも暖かくして冬の風物詩を楽しみに外に出てみては?
こんこん!

名称 法住寺
宗派 天台宗
建立 永祚元年(989)
終日閉門 毎月10日、20日、30日
住所 京都市東山区三十三間堂廻り655
TEL 075-561-4137
アクセス 市バス100・206・208「博物館三十三間堂前」

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